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西洋医学と東洋医学では根本的な考え方が異なります
西洋医学の歴史と考え方
西洋でも中世までは「病気は神からの授かり物」と考えられ、自然から得られる植物や薬草を利用して病気を治療しました。特定の草や根を煎じたり、すりつぶしたりして、傷や病気に対処し積極的に治療しないのが一般的でした。これは東洋医学の元になるかと思います。
しかし、ルネサンス時代(日本の室町時代から江戸時代にかけて)以後は、さまざまな薬が開発されるといった医学の発展が起こりました。現在 西洋医学は、ほとんどの先進国で主流となり投薬や手術といった方法で原因を取り除いて治療していきます。
医学は科学の発達とともに進化し、医療機器を用いた診療や治療が出来るようになりました。ですので現在では東洋医学を知らない患者や医師がほとんどに感じられます
西洋医学の治療
西洋医学では表面化した病気の検査の結果を元に異常な状態を明確にし、その異常に直接的に改善作用をもたらすとした【薬】を投与したり、メスや器械を用いて患部を切除するなどの手術をします。治療の目的で皮膚あるいは粘膜,その他の組織を切開・取り除くなどして何らかの操作を加えることを手術という。
東洋医学の歴史と考え方
大昔の人間は自然から得られる植物や薬草を利用して病気を治療しました。特定の草や根を煎じたり、すりつぶしたりして、傷や病気に対処しました。東洋医学は古代中国で生まれた考え方で、約2000年の歴史をもちます。7世紀頃日本にも伝わり、江戸時代では町医者や僧医が活躍し、薬草の選定から煎じるまでの一連のプロセスを経て、さまざまな形態の今でいう漢方薬が作られました。効能に基づく処方が行われ、当時の人々の健康を支える重要な役割を果たしました。江戸時代の漢方は、現代の漢方医学にも影響を与え続けています。その後、鎖国などを経て日本独自の東洋医学の考え方が確率されていきました。このように東洋医学には古い歴史があります。
明治期になると政府が、【西洋医学を学び試験に合格した者のみ医師としての開業を許可する】という政策を打ち出したため、東洋医学の漢方医であっても西洋医学の免許がなければ東洋医学の治療ができなくなりました。
東洋医学の治療
東洋医学では表面化していない(未だ病気にはなっていない)体調の悪さや病気を引き起こす原因を未然に防ぐことが理想的な形とされています。舌や脈の状態といった身体の様子、睡眠や食欲といった生活習慣、便通や冷えといった自覚症状など、漢方(薬草を煎じたもの)・鍼灸・マッサージ あらゆる観点から身体の状態を把握します。これによって患者の本来の体質を把握することが出来、その結果、将来かかりやすい病気の傾向も予測することが出来るのです。東洋医学では、表面的に現れた病気の治療以上に自然治癒力を養うことに主眼を置いてます。
東洋医学のアプローチは、すべて患者の自然治癒力を引き出すためのものであり間接的なアプローチがあり、ほとんどの病気の原因や解決法は個々の体質・環境、生活習慣・生活の中にあると考えるため、患者自らも生活習慣を見直し、病気になりにくい身体づくりを目指すことが求められます。つまり、東洋医学では私たちの生活と共にあるべきもので、(なんとなく体調が良くない・・・)そんな未病の段階で取り入れることが望ましいものです。生活習慣も治さないといけないことから時間がかかるとされてますが体調の悪さや病気を引き起こす原因を根本から改善させるのが今でいう東洋医学です。